しかしひっでぇ映画だ(苦笑)。
追記からよろしくどうぞ。
追記からよろしくどうぞ。
あの変な猫型のボディースーツの女が脱いだ後も、
次から次へとおかしな女が現れ、
へんてこな踊りを披露し、そして・・・・・
脱いだ。
設定は違えど似たような事ばかりする女性達に、
桜も小狼も疲れてしまっていた。
(この人達、何が楽しいのかなあ?)
(理解に苦しむ映画だ。
もういい加減にしてくれ・・・・・・・・)
だが、最後の最後になって、
あの怪しい黒尽くめの女が、
流石に着衣のままではあった一方、
刃物を持って踊り出し、
さらには若い女性にその刃物を突きつけた場面で、
桜は忘れたはずの恐怖心を取り戻してしまった。
(うわあ・・・・・・
どうしよう・・・・・・・・・)
だが、その後若い男が倒されたシーンの直後、
唐突に太陽が高い所に昇ってきた。
これに対し小狼はこの映画を観て何度目かのあきれた表情をした。
(そんなに急に日が高くなるのか!?)
その太陽の光を浴びた結果、怪しい女はその場に倒れ、
やがてすぐに白骨と化してしまった。
さらには狼男もミイラ男も、
そして怪しすぎる男すらも、皆彼女同様白骨化してしまった。
その後、若い男と女が救急車に運ばれ、
もう一度胡散臭いオッサンが締めの言葉を告げて、
「死霊の盆踊り」はエンドマークを迎えたのだった。
「死霊の盆踊り」を見終えた桜の心中は、
かなり複雑であった。
「結局この映画、
怖かったような変だったような・・・・・・・・・」
そして、小狼の方を向いた。
「ねえ小狼君、
これ怖い映画だったの?
それとも裸の女の人が踊る映画だったの??」
その質問に、小狼は半ば投げやり気味に答えた。
「俺に訊くな。
俺の仕事仲間の田倉とか言うバカにでも訊け」
「ほえ?田倉さん!?」
聞き覚えのない名前が彼の口から出てきた事に、桜は驚いた。
「ああ、桜は流石に知らないよな田倉の事は。
あれはうちの会社の山口出張所に勤めている奴だ。
俺が先日広島と山口に出張したとき、
山口でずいぶん世話になったが、
俺が出張を終えてここに戻るとき、
あいつDVDを貸してくれたのは良かったんだが・・・・・・・・・」
小狼はその田倉とか言う男の事を桜に話した。
そしてやや話にためを張った後、こう吐き捨てたのだった。
「それが今観たひどい映画だった、という訳だ。
あの野郎『まぁ騙されたと思ってみてつかあさい』なんて抜かしてたけど
すっかり騙されたわ!!」
完全に小狼は頭にきていたのだった。
「今度山口に行くような事があったり、
奴が本社に出張に着るような事があったら、
このDVD突っ返してやるわ!!
全く・・・・・・・・・・
あ、桜もあまりのひどさに頭にきていた、と伝えておくからな、
田倉の奴に!!」
彼の最後の一言に、桜は苦笑いを浮かべたのだった。
(別に頭にはきてないんだけどな・・・・・・
でも変な映画だった事は確かだよね)
その後、桜と小狼が「死霊の盆踊り」を観る事は
一度もなかったそうである・・・・・・・・
※あとがき
いつもの事ながら、本当に手こずりました。
何しろ某p○xi○向けに他作品の二次書いてまして、
それとの並行作業になっちゃってますからねえ・・・・・・・・・・・
ま、何とかエンドマークは出せましたね。
ところでこれを執筆するために「死霊の盆踊り」の「現物」見たのですが・・・・・・・・
ひどかったですね。
正直某○コ○コ動画にうpされていた「ダイジェスト版」でも結構しんどいものがあります。
はっきり言って仮に見るとしたら「ダイジェスト版」で止めた方がいいです。
フルで見たらもう精神壊れます、おそらく。
とはいえ、
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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