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まあ、タイトル通りですw
梅雨ですねえ・・・・・・・・

追記からよろしくどうぞ。



「参ったなあ・・・・・・・・・」
突然降り出した雨に耐えかねて、
近くにあった空き家の軒先で雨宿りをする羽目になった小狼は、
恨めしそうに空を見ていた。

時計の針を少し戻してその日の放課後。
「ごめんなさい小狼くん、
私どうしても離せない用事が出来ちゃった。
だから一緒に帰れないの」
「いいよ桜。
俺先に帰るから。
こっちこそおまえを待ってやれずにすまない」
一緒に帰ることが出来なくなった桜と小狼は互いにわびを入れた。
「じゃ、また明日な」
「また明日ね」
こうして先に家路についた小狼であった。

だが、その途中で空からポツリ、ポツリと水滴が落ち始める。
それらは直に数が増していき、
やがてまとまった量で空から落ちてきた。
「うわっ何だこりゃ!?」
驚いた小狼は慌ててこの空から落ちてきたものをしのげそうな場所を探した。
そして、先の空き家にたどり着いたのだった。

「それにしてもなあ・・・・・・。
今朝の天気予報では日中は何とか降らずに済むと言ってたんだがなあ・・・・・・・・・・・・・。
どういう事なんだ!?」
彼は恨めしそうに空をにらみつけた。
そんな彼を嘲笑うかのように、雨は降り続けるのだった。

小狼が雨宿りを始めてから、2時間くらいは経ったであろうか。
空はやや暗くなり始めていた。
それでもなお雨は降り続けていた。
「ちっとも止みそうにないな・・・・・・・。
もう帰ろう・・・・・・・」
そう彼がつぶやいたときだった。
彼がここにたどり着く前に大慌てで走ってきていた方向から、
傘を差す人影が見えてきたのだった。
(あの人に頼んで、傘の中に入れてもらうか・・・・・・・・)
そう思って人影をよく見たところ、
それは見慣れた人物だったのだ。
(さ、桜!?)

一方、小狼より後に学校を出た桜は、
折畳み傘を差して家路へと向かっていた。
(折畳み傘持ってきておいてよかった。
パパのおかげかな)
父親に対する感謝を胸にしばらく歩くと、
とある家の軒先から人影が現れるのを目撃した。
「ほえ!?」
そしてその人影をよく見たら、見覚えのある人物だったのだ。
「しゃ、小狼くん!?」
驚いた彼女は、思わず彼の元に駈けていったのだった。

「桜・・・・・・。
今帰りか?」
「うん。
やっと用事が済んだから。
でも小狼くんこそどうしてここに?」
小狼に帰り道に途中で出会ったことに桜は驚き、
思わず彼に質問をする。
「ああ、実は帰る途中に雨に降られてしまってな。
ここで雨宿りをしたのはよかったんだが・・・・・・・・・・
ちっとも止まなくてな」
小狼は苦笑いしながら答えたのだった。
「そうだったんだ・・・・・・。
でも私、傘持ってるから。
傘の中に入って、一緒に帰ろ!」
「そうだな」
桜の提案に、小狼が拒むはずがなかった。

「小狼くん・・・・・・」
「何だ?」
桜は、何だか済まなさそうな表情をした。
小狼の背が、桜のそれよりかなり高かったため、
彼は、彼女が差す折畳み傘に入るためには、
少し背を丸めなければならなくなった。
しかも折畳み傘は、
普通の傘に比べると小振りになってしまうので、
小狼の半身が少し出てしまうのだ。
「せっかく傘の中に入ってもらったのに・・・・・・・・
これじゃ小狼くん濡れちゃう・・・・・・・
傘の意味がなくなっちゃう・・・・・・・
半分濡れたら意味ないよね・・・・・・・・」
こう桜が嘆いたとき、小狼が声をかける。
「折畳み傘、俺に貸してくれ」
「ほえ?」
彼の提案に彼女は首をかしげる。
「とにかく貸してくれ!頼む桜!」
小狼は強く迫った。
これには桜も折れるしかなく、持っていた折畳み傘を彼に渡したのだった。
「あ、もう少し寄ってくれないか桜?
折りたたみは普通の傘に比べると少し小さいからな」
「うん・・・・・・」
桜は小狼に近寄った。
「これで、桜も俺も濡れずに済むな・・・・・・・・・・」
「そうだね・・・・・・・・・・・・・」

折りたたみ傘の中に、ぴったり寄り添って入って家路を行く小狼と桜。
そんな二人を、たまたま彼らの進む方とは逆方向に歩いていた男が目撃した。
「なんだこいつら・・・・・・・・
折畳み傘なのをいいことにぴったり寄り添いやがってこのバカップルが・・・・・・・・・・」
当然ながら男はあきれていた。
そして、二人とすれ違った直後、
あることに気付いたのだった。
桜と小狼の周りは土砂降りの雨だったのに対し、
自分の周りを含む、そこ以外の場所はあまり雨が激しく降っていなかったのだ。
「空のネ申様まであのバカップルにお冠か・・・・・・。
やれやれ」
彼は二人に対し、シニカルな笑みを浮かべたのだった。

※あとがき
雨が降ろうがどうしようが、この人達はこの人達ですね・・・・・・・・・・・(苦笑)。
何だか締めに出て来るモブのオッサン(あるいはあんちゃん)の気持ちがわかりますね(苦笑)。
しかし九州北部(および山口県)、1951年以降最も遅い梅雨入りでした。
ただこの後グダグダしそうな気がしますね・・・・・・・。
ちょっと今年の梅雨は心配ですね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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