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まあ、タイトル通りですw
夏休みと言いますと、これを思い出す人もいるんじゃないですかね?

追記からどうぞ。


友枝町に朝が来た。
「アサーッ!」
ムジ鳥は今日も絶叫で友枝町の夜明けを告げる。
そのムジ鳥が、ふとペンギン公園こと友枝中央公園の方に視線を向ける。
「ン?」
そこでは、十数人の小学生と思しき子供達が集まっていた。
その中に、李白狼はいた。
他の小学生が、汗一つかいていないのに対し、
彼は少し汗ばんでいた。
と言うのも、彼は、日課である走り込みの最中、というよりはそれをひとまず終えた上で、
この公園に来たからだ。

さて、この公園に小学生が集まっていたのは、
夏休み恒例のラジオ体操のためであった。
むろん白狼もその1人であった。
(しかし遅いなああいつら・・・・・・・・・。
小学生になったんだからこれぐらい知ってるはずだろうに・・・・・・・・・・)
「ラジオ体操のうた」が流れてくる中彼は苛立ったのだった。
そして、最初のウォーミングアップ的な体操(の演奏)が始まろうとしたときに、
白狼の弟・(木之本)棗がノコノコと現れたのだった。
「遅いぞ棗」
「だってこんな朝早くから起きなきゃなんないなんてひでーよ。
夏休みなんだぞ」
棗は兄に呼び止められ、ブツブツ文句を言った。
「いや、夏休みだからこそ、
生活のリズムを整えるために早起きをして、
ラジオ体操をするべきなのだ。
あ、こんな事言ってたら始まりそうだぞ」
白狼が棗をたしなめていたとき、ラジオから「ラジオ体操第一だいいちー!」というかけ声が聞こえてきたのだった。

ラジオ体操の番組が終わると、
世話人の大人の人が、子供達が各自持参したカードにスタンプを押していた。
白狼と棗の兄弟ももちろん押してもらった。
そして公園から子供達が三々五々散っていった。
むろん彼らもその中にいた。
「棗、向日葵はどうした?」
向日葵がいなかったことを白狼は棗に尋ねた。
「あいつまだ家で大イビキかいてんだろ。
かーちゃんに似て寝坊助だからなーあいつ」
「こら確かに母上は朝弱いかも知れないが
いくらなんでも失礼じゃないのか?」
桜を引き合いに出した棗を思わずたしなめた白狼だった。
「でもホントのことぢゃん。
あとかーちゃんの友達のアレ、どーにかなんねーのか?」
「お嬢様のことか?」
棗は今度は、大道寺さくらについて言及する。
「にーちゃん、アレのどこがお嬢様なんだ?
どー見ても俺に取り憑くようか」
そう言いかけたところで、彼は白狼の裏拳を頭のてっぺんに食らった。
「いってーなにーちゃんナニすんだよ!?」
「お前なあ、あの方は
大道寺ホールディングス会長・大道寺園美さんのお孫さんなんだぞ。
そんな方をお前は」
「あのなあにーちゃん、
あいつは俺が寝ようとしたら俺のベッドの中で大鼾かきやがるし
しょーがねーからベッドで寝たら
今度は起きたときひっついてやがる。
アレ取るのに結構時間かかるんだぞ」
彼は大道寺さくらのせいで寝るときどれだけひどい目に遭っているかを説明した。
だが白狼はにべもなく言った。
「だからと言って、それはラジオ体操遅刻の言い訳にならない。
お前が早く起きてお嬢様から離れればそれで済むのだ。
明日から俺と同じ時間に起きて体を鍛えるために走り込みをすればいいことではないか」
「そーゆー問題ぢゃねーだろにーちゃん!」
問題をすり替えられた格好の棗は大層ご立腹であった。
ただ、白狼は、大道寺さくらの行動に懸念を示してもいた。
(向日葵の部屋にちゃんとお休みになる場所は用意してあるはずなのに、
どうして棗と一緒にお休みになりたがられるのか・・・・・・・・)

さて、白狼と棗が家路に向かっていた頃、
ここは小狼・桜一家の暮らすマンション。
向日葵の部屋では、
いまだに彼女が惰眠をむさぼっていた。
「ケロちゃん・・・・・・・・・・・
ひまもう食べられない・・・・・・・・・」
しかもご丁寧に、寝言まで言っているのだ。
「向日葵!
もうすっかりお日さん登ってるで!!
起きなアカン!!
幾ら夏休みやからって、
いつまでも寝るもんやないで!!」
ケルベロスが必死になって起こしにかかるが、
どうも彼女は目を覚ましそうにない。
その上・・・・・・・・・・
「ごめんねーケロちゃん。
ひまもうお腹いっぱーい。
眠くなっちゃった・・・・・・・・・・・」
何と夢の中でも眠気を催してしまったのだ。
「ここで寝たらアカン!
また兄ちゃん達に嫌味言われるで!!
頼むから起き!!」
ケルベロスはさらに必死になって向日葵を起こそうとした。
だが彼女は起きる気配が全くなかった。
「全く・・・・・・・・・
なんでこんなとこまで桜、オカンに似てしもうたんや向日葵は・・・・・・・」
寝坊助な所まで母・桜に似てしまった向日葵に、ケルベロスは頭を抱えてしまったのだった。

一方、白狼と棗の部屋では・・・・・・・・・・
「なちゅめたまー!?」
大道寺さくらが叫んでいた。
「なちゅめたま、どちらにいかれたのでちゅの!?」
彼女は必死になって棗を探した。
ベッドの下やクローゼットの中、
机の下のあたりまで、それこそ必死になって彼を探したのだった。
だが、棗はラジオ体操のためにすでに外に出たあとなので、
どこを探しても見つかる訳がない。
ここにはいないことを悟ってしまった大道寺さくらは、泣き出してしまった。
「う゛わ゛ー!な゛ぢゅめ゛だま゛ー!!」

この2人は、夏休みも相変わらずのようである。

※あとがき
夏休みも、もうすぐ終わっちゃいますねー。
ま、地域によってはとっくに終わってますでしょうが。

小さくの子供達(+知世ちゃんから預かっている娘)の夏休みの朝って、たぶんこんなんじゃないですかね?
と言うノリで書いちゃいましたが、いかがなものでしたでしょうか?

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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