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まあ、タイトル通りですw
おうちへ帰りましょう。

追記からどうぞ。


母・木之本桜から渡されたメモを元に買い物をし、
勘定を済ませた向日葵は、
再びスーパーマーケットの出入り口に来ていた。

買ったものが詰まったエコバッグをひとまず地面におろし、
リュックもおろし、蓋を開け、中から2着の雨具とケルベロスを出した。
そして、周りに誰もいないことを確かめると、
ケルベロスに話しかけた。
「ケロちゃん、おうちに帰ろうね」
「せやな」

それぞれの雨具を身につけ、
再び左手でエコバッグを持つと、
向日葵とケルベロスはスーパーマーケットを後にした。
だが、それから間もなく、
雨の中をとぼとぼと歩く女性の後ろ姿を見つけたのだった。
「ねえケロちゃん」
「何や?」
「あのお姉さん、どうしたのかなあ?
あんなに濡れているよ・・・・・・・・・・」
「せやなあ。
どないしたんやろなホンマ。
でも関わらん方がええかもなあ」
心配する向日葵に対し、ケルベロスは懸念を示した。
「でもひま、何だかあのお姉さんのことが気になる。
やっぱり聞いてみる」
「そうか・・・・・・
ほな、わいをリュックん中入れてくれんか?
あの姉ちゃんにばれたらえらいこっちゃ」

そぼ降る雨の中、女は歩いていた。
彼女は今から30分くらい前、
とある喫茶店で、付き合っていた男と揉めていた。
浮気をした誤解だという、ありがちな理由である。
はっきり言って男が浮気をした証拠はつかんでおり、それを彼に見せたのだが、
それでも彼は誤解だ浮気なんかしていないと主張し続けたため、
激怒した彼女は男を張り倒し、
駆け足で喫茶店の外に出たのだった。
それからどれくらい走っていってしまったのだろうか、
気付けば見知らぬ場所に来てしまっていた。
あてのない場所に来てしまったが故に途方に暮れた彼女は、
あたりをトボトボと歩いていたのだった。
雨に濡れながら・・・・・・・・・・・・・・・・

そこに、どこからか声がしてきた。
「お姉さん、どうしたんですか?」
声をした方を見てみると、とても愛らしい女の子の姿があった。
歳の頃合いを見ると、小学校に入ったばかりなのだろう。
蛙の形をした雨具が愛らしさをさらに際立たせているではないか。
だがすぐに気付いた。
子供を見て和んでいていいのだろうか??

「あ、なんでもないのよお嬢ちゃん。
お買い物の帰りなんでしょ」
女性は、向日葵が手に持っていたエコバッグを見て言ったのだった。
「そうだけど・・・・・・・・・
雨に濡れているお姉さんのことほっとけないもん」
向日葵は心底女性のことを心配していたようである。
「ありがとう。
でも・・・・・・・・・・」
「ほえ?でも??」
「私よくわからないうちにここに来ちゃったようなものだし・・・・・・・・、
だからここのこと全然わからないの・・・・・・・・・
どうしたら・・・・・・・・・・・」
向日葵の厚意には感謝はしたが、
今の境遇を思い知った女性だった。
「だったらうちにおいでよ!
このまま雨に濡れてたら風邪引いちゃうよお姉さん。
ママにはひまの方から説明しておくからね。
行こう!!」
向日葵はそう言うと、
右手で女性の右手首をつかみ、走り始めた。
「え!?え!?ちょっと!?」
女性は戸惑いつつも、
向日葵に手を引かれ、彼女に付いて行くハメになったのだった。
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