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まあ、タイトル通りですw
帰って来たようで。

追記からよろしくどうぞ。



3月30日夜9時30分過ぎ。
ここは羽田国際空港。

香港キャセイ航空のボーイング・ビッグツインジェットが無事降り立った。
その機体から多くの人たちが降り立ったのだが、
その中に、塔和大学名誉教授の木之本藤隆と、
中州産業大学教授の池永正明であった。

「久々の日本ですね、木之本先生」
「ですね。
かれこれ1年半ぶりでしょうか。
家族写真を撮ってもらってしばらくしてから、
またインドへ行く事になりましたからね」
「何だか申し訳ないです」
「いえ、私は構いませんよ。
池永くんの力になればね。
それに桃矢くんや桜さんは私を理解してくれますからね」
藤隆と池永は到着ロビーを歩きながら談笑し合ったのだった。

「ところで木之本先生、今夜はどうなさいますか?
家に帰られるとか?」
池永の問いに、藤隆は答えた。
「今夜は、浜松町のホテルに泊まろうかなと」
「!?
それは意外ですね。
私も浜松町のホテルに泊まるのですが」
「ええ、ちょっと訳がありましてね。
でもこれ以上は、池永くんにも話すわけにはいかないんですよ・・・・・・・・・・・・」
「はあ、そ、そうですか・・・・・・・・・・・」
やや深刻な表情を浮かべた藤隆に、池永は返す言葉がなかった。

3月31日朝。
ここは友枝駅構内。
2人の男がにらみ合っていた。
「なぜここに来たクソガキ」
「藤隆さんからここにおいでとメールが来たものですから、義兄さん」
木之本桃矢と李小狼である。
この2人、藤隆からのメールを受けてここに来たのだ。
「全く父さんときたら・・・・・・・・・・・・」
妹・桜の事でいまだに小狼を恨んでいる桃矢にしてみれば、
藤隆が小狼を呼んだ事に怒りを禁じ得なかった。
むろん彼の怒りは理不尽なものであり、
小狼を恨む原因自体、世間から見ればおかしな物であるが。

「桃矢さん、小狼君、
今帰って来ました」
改札口の方から藤隆の声がした。
2人は大慌てで改札口の方に向かった。
「父さん、お帰り」
「藤隆さんよく帰って来ました、
あれ?こちらの方は?」
藤隆が見慣れない男を連れて来ていた事に疑問を持った小狼であった。
「ああ、この方ですね。
この度の発掘作業で私のお手伝いをして下さった、
中州産業大学教授の池永正明先生です」
藤隆に紹介された、池永という男は二人に挨拶をした。
「木之本教授のご紹介にあずかった、池永です。
あなた方が木之本教授の息子さん達ですね?」
「はい、俺はそうです。
ただこいつは全くの赤の他人です。
関係ありません」
桃矢の自己紹介は、小狼に対する侮辱も含まれていた。
それを藤隆はたしなめた。
「桃矢さん、小狼くんは家族も同然の人物ですよ。
確かに赤の他人かも知れませんが、
全く関係ないとは言いきれませんよ」
「だからこいつは俺達とは完全に関係ないはずだ。
なんで父さんはわかってくれないんだ!?」
小狼に妹を取られたと思い込んでいる彼は必死になって反論した。
だが藤隆はにべもなく言った。
「わかっていないのは桃矢さんの方だと思いますがね」
そして、そばにいた池永に頭を下げた。
「すいませんでしたこんな見苦しい所をお目にかけてしまって」
むろん、池永は困惑した。
「は、はあ。
木之本先生、ご家庭では結構苦労してらっしゃるんですね」
そして、そばで見ていた小狼は溜息をついた。
(全く義兄さんは・・・・・・・・・。
藤隆さんの友人にまで迷惑をかけてしまって・・・・・・・)
そこへ、藤隆が声をかけてきた。
「君も自己紹介をしてはいかがでしょう?」
「あ、はい」
彼に促される形で、小狼は池永に自己紹介をしたのだった。

※あとがき
藤隆教授、帰国、と言う訳ですが、
ま、一波乱ありそうですね。

今回の話は続きがありますが、
あえてタイトルを変えてみたろかと思ってますので。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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