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まあ、タイトル通りですw
ある意味ケロちゃんの危機!?

追記からどうぞ。



ここは桜と小狼の一家が暮らすマンションの、
二人の息子である白狼(と棗)の部屋。
そこに、白狼の弟の棗と妹の向日葵、
さらには桜の友人・知世から預かっている彼女の娘・大道寺さくらが、
なぜか正座をしていた。
彼らの視線の先には、
いわゆる猫つまみによって白狼につままれていたケルベロスがあった。

「いいかお前達」
白狼はいつもの鋭い表情で3人に話しかける。
「こいつのことをケルベロス、と俺達は呼んでいるが、
ケルベロスというのは、本当はこんな猫の様な生き物じゃない。
こいつがケルベロスと呼ばれているのは、
昔の飼い主であるクロウ・リードという人がこう名付けてしまったからだ。
今俺が本当のケルベロスを説明してやる」
そう言うと彼は、自分の机の方へ向かって歩いて行く。

「ほんとうのケルベロチュ、
どのようないきものなのでちょうねなちゅめたま」
「しるか」
興味津々な大道寺さくらに対し棗はしらけていた。
そして向日葵は、相も変わらずの、兄・白狼にケルベロスへの扱いに憤慨していた。
(だからケロちゃんはケロちゃん!!
いいかげんにしてぱいらんおにいちゃん!!)

しばらくして机の方から、白狼が3人の元に戻ってきた。
「これが本当のケルベロスだ。
お前達よく見ておくんだぞ」
こう言うと、3人の目の前に、
ある生物が描かれたスケッチブックが置かれた。
その生物とは、胴体と4本の脚こそ秋田犬そのものだったのだが、
問題は頭部。
秋田犬の他に、ブルドッグとプードルの頭部が描かれていたのだ。
要は、頭が3つある犬、と言う訳なのだ。
これを見た3人は様々な反応をしたのだった。
「なんだこれ?へんないぬ」
「ぶきみでちゅわ。
あたまがみっちゅあるうえにぜんぜんちがうわんちゃんのものでちゅもの」
「ほえええええええええ!?
これがケルベロス!?」
その反応を見て、白狼は言った。
「そうだ。
この不気味な生き物こそ、真のケルベロスだ。
俺達がケルベロスと呼んでいる、
背中におかしなものが生えた猫とは全く違うだろ」
「ぜんぜんちがーう」
「わんちゃんとねこちゃんのなかまでちゅからぜんぜんちがいまちゅわ」
棗と大道寺さくらはほぼ同じ反応をした。
だが、向日葵は違う反応をした。
「こんなのケロちゃんじゃない!」
それに白狼がかみつく。
「当たり前だ。
向日葵、これがカエルに見えるか?
どう見ても犬だろ!?」
「だーかーら、これケロちゃんじゃない!!」
向日葵も負けていない。
だがそれをかわすかの様に彼はしれっと言った。
「ケロちゃんケロちゃんって、それ正式な名前じゃないんだろ?
いくらケルベロスが言いにくいからと言って、手抜きは良くないぞ向日葵?
そうだ、次のページを見てみろ」
そして、スケッチブックのページを開けた。
そこには、カエルと、(仮の姿の)ケルベロスが描かれ、
カエルの下には「ケロちゃん」と書かれていた一方、
ケルベロスの下には、「ケロちゃん」と書かれた上に×が書かれ、
「ケルベロス」と書かれた隣には「?」が書かれていた。
「つまり、こいつをケロちゃんというのは実はおかしいのだ。
それにケルベロスは今説明した様に、猫の名前としてはおかしいのだ。
なのになぜケロちゃんと言うんだこいつのことを??」
白狼が強い調子で向日葵に問いただす
「だってこのこのことケロちゃんってママがいうんだもん。
だからひまだってケロちゃんっていうの」
彼女は必死になって説明する。
「そうか。原因は母上だな。
ならば、今度母上に、なぜこいつのことを、
カエルの様な名前をつけてしまったか説明していただこうか。
とにかく向日葵、こいつは猫だ。
たとえ背中に変な物つけていようがな」
負けじと白狼も強い調子で言い返す。
「せやからわいは猫とちゃうわ!!」
理解者である向日葵が散々侮辱されることが我慢ならなくなったケルベロスが、ついに口を開いた。
「なあケルベロス、お前鏡で自分の姿見たことあるのか?
猫のくせに犬の名前付けられたことおかしいと思わないのか??」
強い口調で白狼がケルベロスに突っかかる。
「おかしくないもん!
ケロちゃんはケロちゃんだもん!!」
それに負けじと向日葵も白狼にかみつく。
そのひと言に、彼は完全に声を荒げてしまった。
「向日葵!
ケロちゃんなんて種類の動物はいない!!
これは背中におかしな物が生えていようが人間のことばを話そうが、
猫だ!!
母上とお前はまだわからないのか!!
母上とお前がこいつを誤解し、甘やかすから、
こいつが助長するんだ!!
母上には俺が話をつける!!
お前はきちんとケルベロスと呼べ!!
そしてちゃんと猫扱いしろ!!」

彼の、余りもの迫力に、
そばで見ていた棗と大道寺さくらは恐れおののいた。
「やっぱにーちゃんきれるとこえー」
「こわしゅぎまちゅわおにいたま」
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