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まあ、タイトル通りですw
前回の続きです。

追記からどうぞ。


桜と小狼との間に生まれた娘にして、
夫妻の間の末っ子に当たる李(木之本)向日葵は、
バームクーヘンの切れ端が二切れ乗った皿を両手に持って
廊下を歩いていた。
そして、あるドアの前にたどり着いた。
そのドアのそばに、バームクーヘンの切れ端の乗った皿を置くと、
そのドアをノックしたのだった。
コンコン

そのドアの向こうでは、
ケルベロスが、テレビゲームをプレイしていた。
そんな中で、ドアを叩く音がしたので、
思わず声を出した。
「なんや、わいに何の用事や?」
コントローラーのポーズボタンを押し、
ドアの方へ向かい、
ドアノブを回して引くと、
そこの向日葵が立っていた。
「ケロたーん、
おやちゅだよー」
「おお向日葵!
ええもん持ってきたな!!」
向日葵は床にひとまず置いた皿を再び両手に持ち、
部屋に入った。
それに続く形で、
ケルベロスはドアを閉めた。

バームクーヘンの切れ端の置かれた皿とともに部屋に入った向日葵は、
皿を床に置いた。
「美味そうやな。
やっぱりくまのバームクーヘン屋のバームクーヘンやな。
せやけど、
えらい大きさが違うなー」
ケルベロスの疑問に、向日葵は答えた。
「だってぱいらんおにいたん、
けろたんのぶんきってくれなかったの。
それでママがママのぶんをはんぶんわけてあげたの」
「そうか、桜が分けてくれたのか・・・・・・・。
何か桜に悪いなぁ。
それにしても小僧ジュニアときたら・・・・・・」
ケルベロスはいらだちの表情を見せた。
「こぞうじゅにあ??」
「あ、お前の上の兄ちゃんのことな。
何せ小僧、つまり向日葵のおとんに似とるからな」
「パパこぞうじゃないもん!!」
ケルベロスが小狼のことを「小僧」と呼ぶことを、
流石に向日葵は許さなかった。
「悪ぃ。
つい昔からの癖でゆうてまう。
堪忍な」
ケルベロスは謝った。

「でもぱいらんおにいたん、
いっつもケロたんにはいじわるばっかりするよねー。
ひどいよねー。
それにケロたんかえるってバカにしたんだよぱいらんおにいたん」
向日葵の思わぬ一言に、ケルベロスはひっくり返った。
「な、何やて!?
わいが蛙!?」
うろたえるケルベロスに、彼女は言った。
「うん。
でもケロたんはケロたんだよ。
ねこでもかえるでもないもんね」
「せや!
向日葵の言う通りや!
わいはわいなんや!!」
ケルベロスは思わず気張ったのだった。

「せや。
バームクーヘン忘れとった。
わいは桜からもらったちっこいのでええわ。
向日葵はおっきいのを食ってくれ」
ケルベロスはすすめる。
しかし向日葵は断った。
「ひまちっちゃいから
ばーむくーへんちっちゃいのでいい。
ケロたんおっきいのたべて」
「せやけどわいに気ぃ遣わんでも」
「だってケロたん、
いっつもぱいらんおにいたんに
ひどいめにあってるでしょ。
だからせめてひまはケロたんかわいがってあげるからね。
だからおっきいのたべてね」
「済まんなぁ」
かくしてケルベロスはバームクーヘンの大きな切れ端を、
向日葵は小さな切れ端を、
それぞれ食べることにしたのだった。

「ほんまにええのか?」
ケルベロスは心配になって向日葵に言った。
「いいよー。
でもいまはこれでがまんしゅるね。
でね、ひまがおおきくなったら、
ケロたんとひまでいっこじゅちゅたべようね」
彼女は答えた。
そこへケルベロスがさらに尋ねる。
「せやけど、一個しか無いときはどないするんや?」
彼女はさらに答える。
「そのときは、よっつにわけて、
ママと、パパと、
ケロたんと、ひまでわけるの」
「ほう、で、兄ちゃんズの分はどないなんや?」
「ぱいらんおにいたんはケロたんバカにするから、
なちゅめおにいたんはひまのことバカにするから、
あげないもんねー」
「「ねー」」
向日葵の、二人の兄に対する不満に、
思わず語尾を合わせた「二人」であった。

ただ、ケルベロスは、
ゆくゆくは、
魔力の全くない向日葵の元を離れ、
母親からさくらカードを引き継ぐ白狼について行かなければならない、
「本人」からすれば絶対に納得いかない宿命を背負っている。
ゆえに向日葵とのふれあいを大切にしなければならいのだ。
だからこそ、この瞬間がケルベロスと向日葵にとっては、
至福の時と言えるのだった・・・・・・・。

※あとがき
えらく長くなってしまいました。
それでも、桜そっくりな、桜の娘と、
ケルベロスとの関わり合いをひとまずは書いてみましたが・・・・・・、
いかがなものでしょうか?

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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コメント
この記事へのコメント
ほっこりしました!いつか離れることになっても個人的には謎のパワーで繋がってたりして欲しいです。
2014/10/11(土) 16:57 | URL | はぬ #-[ 編集]
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