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まあ、タイトル通りですw
随分長くなりそうなので区切りました。

追記からどうぞ。


つばめの出迎えにほっとしていると、
彼女の右手に、
筒状に丸めてある紙を確認した。
「つばめ、これどうしたんだ?」
「これ?
パパをかいたのー。
みてみてー!!」
そう言うとつばめは、
丸めた紙を広げたのだった。
そこには、どうにか俺とわかる人間の顔が描かれていた。
「ねえ、にてるでしょ?」
正直、似てる以前のものだ。
まあ4,5歳児の絵のレベルである。
でも、こんな絵でも褒めてやると、
子供は喜んでくれるし、
やる気を出してくれることは、
よもぎ保育園時代に身をもって学んだことである。
それに心を込めて描いたことは伝わっているし。
「ああ、似てるぞ。
うまく描けたな」
「わあい!!」
やはりつばめは喜んでくれた。

だが、俺は、
父親の絵を描いた覚えがない。
物心ついた頃には、
俺には父親というのがいなくなっていたからだ。
その上母親も、
俺が7歳の時に俺の前から姿を消してしまった。
その後、俺はよもぎ保育園の園長に引き取られた。
あの方が、俺の父親代わりになってくれた。
本当に感謝している。
それだけに、実の父親に対しては、
正直良い思いはない。
どうして俺と母さんを捨てたのか?
なぜ俺がここまで成長し、
妻子と仲良く暮らしているところを見てくれないのか??
どうして・・・・・・・・・・

「・・・さん、清和さん!?」
小鳩の呼びかけに、俺はハッとした。
せっかく家に帰ってきたというのに、
どうしたのだろうか?
「悪い、考え事をしてしまって」
「もう!つばめちゃんが生まれて来たときのことを忘れたんですか?
忙しいからってお仕事に追われてばかりいると、
入院してしまうんですよ!」
こう言われると弱い。
「わかったよ・・・・・・」
ついこう返事をしてしまう。
「そう、それでいいんです!」
得意げになってどや顔するくらいなら、
お前の極端なドジどうにかしろよ。
もう1児の母親だぞ!?
などとあきれていたところ、
再び彼女が声をかけた。
「ところで清和さん、
お風呂にします?
それとも、お食事にします?」
「ああ、お風呂にしてくれ」
俺がそう言うと、つばめが割って入ってきた。
「つばめ、パパとおふろはいる!」
俺は驚いた。
「あれ?まだお風呂入ってなかったのか?」
「ええ、そうなんです。
どうしてもパパと一緒にお風呂に入りたいって・・・・・・」
そう言えば仕事に追われて、
つばめと一緒に風呂に入ることなど、
日曜以外ではなかなか無かったのだ。
「よし、じゃ、つばめ、一緒にお風呂に入るぞ!」
「わあい!!」

俺は、つばめと共に、風呂場へと向かったのだった。

もうすぐ、父の日・・・・・・。

※あとがき
父の日を6月の第2日曜と勘違いしてたもので、
前編の公開がフライング気味になってしまいました。
ごめんちゃい(o*。_。)oペコッ
で、後編の方は間に合わせましたので
それで勘弁して下さい。
ごめんなさ━━━━(´・ω・`;)━━━━い。。。

それにしても藤本清和は、
何とも家族と縁遠い生活を送ったものですねー・・・・・・。
故にちょっと重い話になってしまった気がします。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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コメント
この記事へのコメント
こんばんは。お久しぶりです。

父の日・・・!
うち父の日に母の誕生日っていう複雑な家庭で(笑)
どっちを優先するべきなのか悩みます・・

清和さんは家族というものにあまりいい思い出がないかもしれないですね。
でもだからこそ、今できた家族を愛してくれるいいパパですね!!
2012/06/18(月) 21:38 | URL | 想 #-[ 編集]
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